旅馬の舞台裏

浜松科学館がリニューアル!「みらいーら」に行ってきたに

ども!科学館大好き和休家です。

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今年の6月に、浜松科学館がリニューアル。あらたに 「みらいーら」 という名前でオープンしたので行ってまいりました。

ところで「みらいーら」。変わった名前ですね。これは、「未来」に浜松地方の方言である遠州弁において「~だろう」をあらわす「ら」を加えた造語だそうで。

例文

アストロプロダクツ・オブストラクションレンチ

和休:ハーフムーンレンチってどこで売ってるやろか?

浜松の人:アストロいきゃある

このように使用します。ちなみに「アストロ」とは、アストロプロダクツという工具屋さんです。

和休はネイティブ遠州弁スピーカーではないのでニュアンスがよく分からないのですが、標準語に訳すと「未来はこうだろう」ってな感じでしょうか。

※ネイティブ遠州弁スピーカーの方のコメントをお待ちしております😊

浜松科学館「みらいーら」

住所 静岡県浜松市中区北寺島町256-3
TEL 053-454-0178
営業時間 9:30〜17:00(入場は16:30まで)
定休日 月曜日(祝日の場合は開館)・年末年始(12/30〜1/2)ほか
URL https://www.mirai-ra.jp/

※営業時間等は、和休が調べたものです。

浜松駅から「みらいーら」へ

浜松駅からみらいーらまで、およそ600m。徒歩で約10分ぐらいでしょうか。でも、子供を連れて炎天下をえっちらおっちら歩くのはしんどいですよね。

浜松駅のメイワンくちという出口から出ると、アクトタワー前に設置されている動く歩道を3本乗り継いで、科学館へ向かうことができます。

ただし、アクトタワーを過ぎた後、動く歩道の終点には降りる階段しかありませんので、ベビーカーがある場合、 展示イベントホールのエレベーターで1Fに降りてくださいね。

入口で入場券を購入した後、改札を通って館内へ入場します。

浜松科学館にて
1Fの自然ゾーン

1Fからゆっくり眺めようと思っていたら、子供たちが階段の横にある3Fまで行けるジャングルジムを登って行ってしまったので、仕方なく、和休も上の階へ向かことになりました。

浜松科学館にて

浜松科学館2F

2Fに上がった子供たちは、「力学」をテーマにした「力ゾーン」で遊んでいました。

2Fは、力、音、光、宇宙をテーマにしたゾーンが設けられ、それぞれに工夫を凝らした装置が並んでいます。

力ゾーン

スズキ車が置いてありますが、ここはスズキ歴史館ではありませんw

自動車の基本である「走る」 ・「曲がる」・ 「止まる」を体験できる装置です。人気の体験装置らしく、30分待ちでした。

浜松科学館にて・ジムニー
浜松科学館にて・ジムニー

カットモデルになっているので、どんな仕組みになっているか観察することができます。

お次は「セーフティーバイク・シミュレーター」です。車両はバーグマン200。ハンドルやブレーキ操作はできますが、残念なことにリーン(傾く)しません。

バイク走行の基本的なしくみを学ぶなら、リーンは必要だと思うのですが、子供たちにはまだちょっと早いかな?

ちなみに、こちらは15分待ちでした。

浜松科学館にて・バーグマン200

画面の指示通り操作します。アクセルを回して、車線を逸脱しないようにハンドル操作して、まっすぐ走らせます。

浜松科学館にて・バーグマン200

3つある課題をクリアすると、ボーナスステージに進めるよ。

浜松の有名メーカーは、スズキだけじゃありません。ヤマハは船のシミュレーターを、ホンダは鈴鹿サーキットを模したEVサーキットを提供しています。

そのほか、力ゾーンには、科学館でおなじみの力学を分かりやすく体験できる装置が並んでいます。

音ゾーン

浜松科学館にて

浜松はヤマハやカワイを生み出した、楽器の町でもあります。

奥にある装置は、「アクティブ・サウンド・ライブ」といわれる音ゾーンの目玉装置です。最大4名の参加者が、それぞれ好きな楽器を選択し、体の動きで音を奏でることができます。

宇宙ゾーン

浜松科学館にて

宇宙ゾーン。この展示物は「ローバー(rover)」といわれる惑星を探査する車です。どんな悪路でも走破できるようおにぎり型のクローラーを装備しています。

浜松科学館にて

これは「スイングバイ」という惑星や月などの天体の重力と公転運動の力を使って、探査機を加速させる航法を体験する装置です。「はやぶさ2」のニュースにはたびたび登場しましたので、記憶にある方もおられるかも。

これらの力をうまく使うことによって、少ないエネルギーで探査機を加速させ、目標の方角へ飛ばすことができるのです。

浜松科学館にて

カミオカンデVR

岐阜県飛騨市神岡鉱山内の地下1,000mに、「スーパーカミオカンデ」という水チェレンコフ宇宙素粒子観測装置があります。宇宙から飛んでくるニュートリノと呼ばれる小さい粒子(素粒子)を観測するのです。

ニュートリノはとても小さいため、あらゆる物質を通り抜けてしまう性質があります。顕微鏡でも見ることのできない素粒子をどうやって見つけるのでしょうか。

この装置は、直径39.3m、高さ41.4mの円筒形の形をしており、5万トンの純水(不純物がほとんど含まれていない水。)を蓄えています。

タンクの壁には光電子増倍管と呼ばれる光センサーが約1万3千本設置されています。

宇宙からやってきたニュートリノは、タンク内の水に衝突する際、チェレンコフ光というごくわずかな光を発します。そのわずかな光をキャッチして分析する装置が、スーパーカミオカンデというわけです。

この光センサーを製造しているのが「浜松ホトニクス」という会社です。

初めてテレビ放送を受信し「イ」の字を画面に表示したテレビをご存知でしょうか。そのテレビ受像機を開発した会社です。

そんな縁があって、浜松科学館にはスーパーカミオカンデVRバーチャルリアリティー)で体験できる装置が置かれているのです。

そうそう、スーパーカミオカンデのある神岡鉱山は、レールマウンテンバイク「ガッタンゴー」の舞台としても知られていますよ。

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浜松科学館3F プラネタリウム

浜松科学館のプラネタリウム
浜松科学館のプラネタリウム

3Fには、プラネタリウムがあります。

リニューアル前から人気の施設だったそうですが、光源がLEDになり、より多くの星を映し出すことができるようになりました。

特筆すべきは、「ごろ寝シート」とよばれる最大5名で利用可能なスペースが設けられたことです。プラネタリウムはリクライニングする椅子で天井を見上げるのですが、ごろ寝しながら眺めることができたら最高ですね。

スタッフさんの生解説を聞きながら、今夜眺めることができる夜空を観察できます。

科学実験

科学館ではおなじみの、科学実験もちゃんとあります。今日のお題は、「シャボン玉」です。

浜松科学館の科学実験

さーてここで大きなお友達に問題です♪大きな輪を針金で半分に仕切りました。この輪をつかってシャボン玉を作ると、どのようなシャボン玉ができるでしょうか?

特別展「感覚の迷宮」

浜松科学館の特別展 感覚の迷宮

「錯覚」をテーマにした特別展が開催されていました。視覚の錯覚を引き起こす絵や写真が良く知られていますね。

例えばこちら。地下へ降りていく階段のように見えませんか?

浜松科学館の特別展 感覚の迷宮
浜松科学館の特別展 感覚の迷宮

ところがこれは、床に描かれた絵なんですね。

浜松科学館の特別展 感覚の迷宮

そのほか、こちらから見るのと鏡に映った形が全然違うものや、

浜松科学館の特別展 感覚の迷宮

「錯覚すべり台」という、装置がありました。

装置のてっぺんに上って上からボールを転がすのですが、画面に映る「錯覚すべり台」をみると、実物ではてっぺんだったところが、一番低く見えています!

浜松科学館の特別展 感覚の迷宮

ボールを転がしている映像を見ると、低いところから高いところへボールが加速しながら転がるように見えます。

「感覚の迷宮」は、視覚だけじゃありません。触覚や聴覚に関する装置もありました。

その中で、とても不思議だった装置がこちら。

浜松科学館の特別展 感覚の迷宮
浜松科学館の特別展 感覚の迷宮

「ふしぎな砂プール」という装置で、箱の中には砂が満たされています。ボウリングの玉が置いてあって、大人が触ってもびくともしません。

ところが、この箱には仕掛けがあって、底から空気が噴出してくるのです。すると、砂の粒が下からやってくる空気で少しだけ持ち上げられます。

砂粒の間に隙間ができて、まるで水のようにふわふわと浮いた状態になります。

このとき、あんなに重かったボウリングの玉が、砂にぷっかりと浮かんでくるのですよ。軽く押すだけで沈みますが、手を離すとまたぷっかりと浮かんでくるのです。

「流動層」などとよばれる現象だそうですが、不思議ですねー。