旅馬の舞台裏

明石市立天文科学館へ行ってきました

2018年4月15日、昨夜から降り続いた雨のおかげで、子供たちは外で遊べず退屈しています。

今日は屋内で楽しめそうな施設ということで、明石市立天文科学館(以下「天文科学館」といいます。)へやってきました。

www.am12.jp

日本の標準時はこの地点の時刻です

明石市立天文科学館

太陽が真南に来た時を正午とすると、その地方ごとで時間はずれてしまいます。日本の東と西の端では、1時間20分の差が生じます。

これでは困るので、明治21年に、東経135度の時点の時刻を日本の標準時と定めました。

ちなみに、世界標準時であるイギリスのグリニッジ天文台から、東又は西へ15度ずれるごとに1時間の時差が生じ、日本は9時間の時差があります。

さて、天文科学館は「時と宇宙の博物館」として、1960年に建てられました。

高さ54mの塔がそびえ、てっぺんには直径6.2mの大きな時計が日本の標準時をきざんでいます。

和休の生まれた1978年に大時計は2代目になったそうですが、1995年の阪神大震災で被災し壊れてしまったそうで、今は3代目が動いています。

では、早速中に入ってみましょう。

天文科学館14F 第1展望室

明石市立天文科学館のフロアガイド

フロアガイドのおすすめ順路どおり、最上階の14F「第1展望室」へやってきました。

ここから階段で16Fに登ると、天体観測室があります。口径40cmの望遠鏡が備えられ、月1回天体観望展が開催されています。

明石市立天文科学館14F
明石市立天文科学館14F
明石市立天文科学館14Fからの眺め

あいにくの天候でしたが、360度の景色を眺めることができます。

壁の上には、世界各地の時刻にセットされた時計が並んでいます。

天文科学館13F 第2展望室

明石市立天文科学館13F

階段で一つ下の階へやってきました。

ここは、第2展望室。少し狭いですが、双眼鏡が設置されています。

先ほどの第1展望室の窓ガラスはきれいだったのに、ここの窓ガラスは砂埃で汚れてしまっていました。

二重らせん階段

明石市立天文科学館内部のらせん階段

塔の中は、「青階段」と「赤階段」という二重らせん階段が備えられています。

13Fでは、青階段への入り口は南側から、赤階段は北側にあります。壁には88星座や、ビックバンから人類誕生までの135億年を365日に置き換えたカレンダーが描かれています。

13Fから4Fまでは階段のみです。

天文科学館4F 日時計広場

日時計広場

天文科学館の4Fから外に出ると、日時計広場があります。

ガイア日時計

これは、「ガイア日時計」といいます。

赤道上の半円盤を東西(左右)に動かして影が最小(直線)になったところが今の時刻です。
この地球儀は実際の地球と平行に設置されているので今、地球のどこに日光があたっているか知ることもできます。

日時計の案内看板から引用しました。

赤道環型日時計

こちらは、「赤道環型日時計」。

和休、小学校時代にこの型式の日時計を作ったことがあります。

ノーモンの影が投影される面が円環になっています。
曲がった面を正しい形に作るのは難しいのですが目盛が等間隔なので設計は優しいという特徴があります。
半球型と水平型の中間に位置する日時計です。

日時計の案内看板から引用しました。

今日はあいにくの曇天なので、影はまったくできず。時刻を知ることはできませんでした。

日時計広場
日時計広場にて
明石海峡大橋とさんふらわあ
明石海峡大橋さんふらわあ

海の方へ目をやると、さんふらわあ明石海峡大橋の下を通過するところでした。

4Fの建物内にはキッズルームがあり、小さいお子さんが遊べるボールプールや絵本・パズルなどが置かれています。

天文科学館2F プラネタリウム

2Fには、プラネタリウムがあります。ここの機械は、なんと稼働期間日本一・現役最古のプラネタリウムだそうです。

カールツァイス・イエナ社製 プラネタリウム
カールツァイス・イエナ社製 プラネタリウム

和休が子供の頃に見たプラネタリウムと同じ姿です。なつかしい気持ちになりました。

キッズ・プラネタリウム

11:10からの投影は、「キッズ・プラネタリウム」プログラムです。

春の夜を再現し、子供でも楽しめる内容になっていました。

ところで、「軌道星隊シゴセンジャー」ってご存知でしょうか。

時と宇宙を守るヒーロー「シゴセンジャー」がにくめない悪役ブラック星博士とクイズ対決をする名物プログラムです。

出番はたまにしかないのですが(新しいプログラムができると、練習にしっかり時間をとるからだそうです。)、出番のある日は、整理券が配られるほど観客が集まるそうです。

今年の出番は以下の通り。いずれも11:10からのキッズプラネタリウムに登場します。

  • 皐月さつき 場所 5/12(土)、13(日)
  • 夏場所 7/14(土)、15(日)、16(月祝)
  • 秋場所 11/3(土)、4(日)
  • 冬場所 1/12(土)、13(日)、14(月祝)
  • 春場所 3/21(木祝)、23(土)、24(日)

www.am12.jp

天文科学館3F 展示室

明石市立天文科学館3Fの展示室

3Fは、博物館のメインテーマである「時と宇宙」に関連した展示がされています。

写真は、色々な時計が展示されているコーナーです。ゼンマイ式やクォーツ式といったおなじみの時計だけでなく、日本標準時を刻む時計もありました。

写真の右奥をご覧ください。扉の中にある装置がその時計です。

明石市立天文科学館のご案内

  • 兵庫県明石市人丸町2-6
  • TEL 078-919-5000
  • 開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
  • 休館日 月曜日、第2火曜日、年末年始(ただし、月曜日又は第2火曜日が祝日の場合は開館し、翌日が休館日になります。)
  • 観覧料 大人700円(高校生、中学生、小学生及び小学校就学前の方は無料)
  • 割引 JAF割引など
  • 駐車場 乗用車90台 2時間まで200円(以降1時間ごとに100円)

電車でのアクセス

車でのアクセス

日本標準時子午線が通る明石市内には、子午線を可視化したオブジェが色々設置されています。街中を探し回ってみるのも面白いですよ。

お腹がすいたら、「明石焼き」をどうぞ!