旅行先で雨が降ったら、雨でも楽しむことができる観光地を巡りたいですよね。
先日、島根県・松江市を訪れたのですが、当日の天気は朝から小雨が降るという、あいにくの天気でした。
そこで、宿泊したホテルの方もおすすめする、「堀川めぐり」へ行ってみることにしたのです。
堀川めぐりとは?
国宝・松江城の周りを囲むお濠に浮かぶ、小型の観光船のこと。
全長8m、幅約2m、定員12名。屋根が設けてあるので、小雨程度では濡れません。
夏は風鈴、冬はこたつが置かれるので、快適に過ごせます。
遊覧時間は、お濠を1周する通常コースで約50分。乗船券は、1日乗船券になっていて、その日中なら何度でも乗船することができます。
コース上に3か所の船着き場があり、自由に乗り降りすることができます。
松江の見どころは、船頭さんが名調子で案内してくれます。英語のアナウンスが流れるので、日本語が分からない方でも大丈夫ですよ。
ぐるっと松江「堀川めぐり」
住所 | 〒690-0876 島根県松江市黒田町507-1 |
TEL | 予約用 0852-27-0417 |
料金(1日乗船券) | 大人(中学生以上) 1,500円 子供(小学生)800円 ※松江市に住民票のある方は、松江市民料金が適用されるそうです。 |
URL | https://www.matsue-horikawameguri.jp/index.html |
※営業時間等は、和休が調べたものです。変更されている可能性があります。
船着き場へ
和休が向かったのは、「大手前広場乗船場」という船着き場です。
堀川めぐりの船着き場は3か所ありまして、「ふれあい広場乗船場」、「カラコロ広場乗船場」、そして松江城の入口にある「大手前広場乗船場」です。
このうち、「ふれあい広場乗船場」と「大手前広場乗船場」は始発扱いなのですが、「カラコロ広場乗船場」は途中駅といった扱いになっています。
船が満員の場合、「カラコロ広場乗船場」は通過してしまいます。確実に乗りたいなら、「ふれあい広場乗船場」又は「大手前広場乗船場」へ行くと良いでしょう。
いざ、乗船! ( ・`д・´)
乗船券を購入し、待合室で呼ばれるのを待ちます。
12人乗りの船に乗り込みます。一応20分ごとに出航のようですが、集まり次第では臨時便が出るそうです。
ちなみに、船体はヤマハ製で、船外機(エンジン)はホンダ製でしたw
船首から乗り込んだら、靴を脱ぎ、6人ずつ向かい合わせで床に座ります。船には屋根がついているので、乗り込むときは頭をぶつけないように。
どうやら外国の方が乗り込まれるようで、船頭さんが「Watch your head!」とアナウンスしています。
お客さんが着席したら、いよいよ出航です。船頭さんが肉声でアナウンスしたあと、英語版のアナウンスが流れました。この後、各ポイントで同じように、英語でアナウンスが流れました。
トゥルルルルーと軽いエンジン音を響かせて、水面を滑るように船は進みます。
お濠には、鴨がよーさんいます。天気のいい日は、カメが甲羅干しする風景もみられるとか。
松江城の北側・塩見縄手
松江城の北側には、「塩見縄手」と呼ばれる通りがあり、武家屋敷が並んでいます。
松江市伝統美観保存地区に指定され、「日本の道100選」に選ばれており、江戸時代とあまり変わらない風景を今に伝えています。
この先にある「ふれあい広場乗船場」で下船して、塩見縄手をゆっくり観覧するのもいいでしょう。
そうそう、イチローがオフシーズンに訪れるお蕎麦屋さんがあるそうです。彼が良く食べるのは、鴨南蛮だそうです😉
松江城の西側を南下します
ふれあい広場乗船場を後にした和休一行は、松江城の西側を南下します。
おや、ハート型のブイが見えてきました。これは、「この先の橋を通過するときに、屋根を下げるよ」という目印です。
この橋は「うべや橋」といいます。橋の上は交差点になっているので、この橋をくぐるには約40秒ほどかかります。
また、ここは船頭さん泣かせの橋でして、橋の下の水路の幅は約2m少々。つまり、船の幅とほぼ同じ幅となっています。
船頭さんの掛け声とともに、屋根が下がります。
お客さんは、ぶつからないように頭をかがめなければなりません。船内に妙な連帯感が生まれます。
水路内の最も低いところをかわしたら、屋根が少し上がりました。でも左右には余裕が全くありません。
暗闇で針の穴に糸を通すようなハンドリングが求められ、船頭さんの腕の見せ所になっています。
松江城の南側はかつて商人の町でした
うべや橋をすぎると、松江城の南側に出てきます。城の北側と対照的に、こちらは商人の町となっています。
染物屋さんの前には、濠に降りる石段の跡がありました。お濠の水を使って、染物をしていたそうです。
南側には、「カラコロ広場乗船場」があります。ここからも乗下船できますが、船が満員であれば通過します。
和休が乗った船の船頭さんはカラオケ好きだそうで。
声が響く橋(幸橋?)を通過するときは、歌を歌ってくれました。いい感じにエコーが効いて、ノリノリでしたよ。
松江城の東側を北上します
松江城のお濠は、川を通じて宍道湖とつながっています。宍道湖は海とつながった汽水湖ですので、潮の満ち引きで水位が変化するそうです。
かつては大雨で溢れたこともあったそうですが、今では大きなポンプが設置されていて水があふれそうになれば宍道湖へ水を逃がし、反対に水が少なくなれば、宍道湖から水を汲み入れることで水位を一定に保つそうです。
松江城が映えるスポット
屋根が下がる最後の橋、「普門院橋」を潜り抜けると、国宝・松江城の天守閣が現れます。
パンフレットにも、「松江城を撮影するならここから!」と書いてあり、船頭さんも右側に座っているお客さんが撮影しやすいように船を回してくれます。
乗船した大手前広場乗船場に戻ってきました。
50分のお濠巡りでしたが、船頭さんのおしゃべりも面白く、屋根が下がるときの妙な連帯感もあって、あっという間に過ぎたように思います。
桜の季節は、お濠の周りに植えられた桜を眺めながら巡ることもできますが、和休なら船のこたつに入りながら、雪景色の松江を眺めたいな、と思います。
もう少し時間があったら、塩見縄手あたりの武家屋敷を訪れたり、鴨南蛮を食べたりしたかったのですが、これも次回の楽しみに取っておくことにします😉