旅馬の舞台裏

和休's 兵庫県 湯村温泉 の観光案内

今日は、和休がよく訪れる兵庫県美方郡新温泉町にある「湯村温泉」をご紹介します。

このブログの常連さんはご存じだと思いますが、和休は年末年始を湯村温泉で過ごしています。

子供たちがまだ小さいので毎日バタバタしています。年末年始は、少しでも家族みんなでゆっくり過ごそうということで、こちらへお邪魔しています。

それに、ここは兵庫県内でも雪が深い地域ですので、神戸ではめったに積もらない雪をみることができ、子供たちは大はしゃぎ。雪遊びに連れて行くこともできます。

湯村温泉の位置

では、湯村温泉はどこにあるんだろう、というところですが、兵庫県の北西の端、美方郡新温泉町にあります。東は豊岡市、西は鳥取県、南は養父市に接しています。

新温泉町は、2005年(平成17年)10月1日浜坂町と温泉町が合併してできた町で、平成の大合併以前、美方郡は村岡町、浜坂町、美方町、温泉町の4つの町を有していましたが、残る村岡町と美方町城崎郡香住町と合併する道を選び、美方郡香美町が誕生しました。

旧浜坂町は日本海に面し、旧温泉町は氷ノ山をはじめとした山々に囲まれており、海と山を有する自然豊かな町です。

歴史

但馬地方は、古くから大陸と貿易をしていたと記録されています。旧浜坂町にある諸寄(もろよせ)港は、江戸時代に全盛期を迎えた、北前船の寄港地として栄えました。

湯村温泉の歴史は古く、今からおよそ1150年前、中国(唐)から帰ってきた慈覚大師(円仁)によって発見されたと伝えられています。

源泉は春来川(はるきがわ)のほとりにあり、「荒湯」と呼ばれ98℃の温泉が毎分470Lも湧き出る、湯量豊かな温泉です。

荒湯の近くには温泉が自噴するところもあり、川の中にも温泉が湧いているところがあるので、鯉が泳いでいるのが見えるからとうっかり川の中に足を突っ込むと、火傷を負うこともあるそうです。

かつて湯村の女性は荒湯のお湯を使い、小芋やタケノコ、ワラビやゼンマイを茹で、川原で洗濯をしたと伝えられています。

ところで、愛媛では蛇口をひねるとポンジュースがでてくる、なんて言われていますが、ここ湯村では各家庭に温泉が配湯されており、蛇口をひねると温泉が出てくるんですよ。

泉質

湯村温泉・公式観光サイトによると、湯村温泉の泉質は、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉(低張性・中性・高温泉)で無色透明。ph7.29の弱アルカリ泉で肌に優しく、湯上り後はさらっとしていつまでも身体の芯からぽかぽか、肌はつるつるします。

飲用にも適し、慢性消化器病・慢性便秘・痛風・肥満症に効果があるといわれています。

湯村温泉のお湯を飲むと、においも味もありません。普通のお湯みたいです。

ところがこのお湯には重曹が含まれており、荒湯で山菜などを茹でると あく が抜けて美味しくなるそうです。

荒湯でゆでる

カニの季節では、カニを茹でることもあるそうですよ。

そのほか、荒湯のお湯を使って作る湯豆腐「荒湯豆腐」(木綿豆腐)がおすすめです。

木綿豆腐を湯村の湯で湯豆腐にすると、あら不思議、絹ごし豆腐のようになめらかになります。荒湯でお湯をくみ、自宅へ持ち帰って湯豆腐を作っても大丈夫だそうです。

荒湯に慈覚大師の像があるのですが、その下に温泉をくむところがあります。

荒湯の湯を飲みたい方は、そばに柄の長いひしゃくと湯呑が備え付けられているので、これを使ってください。