梅雨が明けたら急激に暑くなりましたね。こんな暑い日は、お外で遊ぶのは無理無理。涼しいところへ行きましょう。
「涼しいところといっても、子供が楽しめるところといえば、入場料がかかるしなー」とお嘆きのパパさんママさんにおすすめなのが、静岡県浜松市にある「スズキ歴史館」です。
スズキ歴史館について
バイクと自動車のメーカーであるスズキは、静岡県浜松市に本社があります。
本社の前には「スズキ歴史館」という企業ミュージアムがあって、入場料無料で楽しむことができるのです。
ただし、大勢の人が一度に館内に入らないよう、入館には予約が必要となっています。
※営業時間等は、和休が調べたものです。変更されている可能性があります。
JR東海道線・浜松駅から1駅西へ。高塚駅から徒歩で約10分で、スズキ歴史館に到着します。
スズキ歴史館1F
入ってすぐ、GSX-R1000や新型ジムニーがお出迎えしてくれました。
1Fに展示している車は乗りこむことができます。
和休が受付で手続きしている間に、子供たちは車に乗り込んでいました。
エンジンはかからないようにしてあるのですが、ライトスイッチやハザードは動作するようになっていて、和休が展示してあるバイクを眺めていると、後ろからピカピカとパッシングされました😒
うちの子は、私に似ていたずら好きですわ😗
これは入り口横に置いてあるDR-Z50とカタナ1100です。
先ほどのGSX-R1000と、ここの2台は跨ることができます。でもDR-Z50は子供向けなので、大きなお友達は跨っちゃだめでしゅよ。
1Fの奥にはレーサーマシンが並べられていました。
写真のバイクは、今年のMotoGPに出場しているGSX-RR 36号車(ライダーはジョアン・ミル選手)です。
受付の横には、キーホルダーやタオルを販売している自動販売機があります。聖杯と呼ばれる湯飲みも販売していますよ。
それでは、2Fへ向かいましょう。
スズキ歴史館2F
2Fのテーマは、「現在のクルマづくり ~世界のお客さまへ~」です。
スズキは世界各地に拠点があるのですが、2Fに上がってすぐのところに各国の文化を紹介するパネルが展示されています。
さらに奥へ行くと、「私たちの遠州」というコーナーがあります。
左側には毎年5月に行われる「浜松まつり」のジオラマがあり、右側には航空自衛隊の展示があります。
浜松まつり
浜松まつりとは、毎年5月3日から5日まで開催されます。
浜松市の南側に、中田島砂丘という大きな砂浜があります。ここは祭りの間、大凧を使った凧揚げ合戦の舞台になります。また、市内では御殿屋台引き回しと呼ばれる催しが開催されます。
凧揚げ合戦はこのようにとても大きな凧を使って行います。「進軍ラッパ」と鐘の音で、我が町の凧を応援するのがこの祭りの特徴でしょうか。
ジオラマの凧は普通サイズですね。和休が実際に見に行ったときは、もっと大きな凧同士で争っていましたよ。
航空自衛隊の展示コーナー
航空自衛隊浜松基地のホームページによると、浜松基地は、航空自衛隊で初めて航空団が置かれるなど、航空自衛隊発祥の地としての歴史を持っているそうです。
基地の近くには「エアーパーク」とよばれる自衛隊の広報館があります。和休も以前訪れたことがあります。
な、な、なーんとスズキ歴史館には、ドライビングシミュレーターは無いのにフライトシミュレーターが置いてあります。
もちろん和休もチャレンジしてみました。
スタートボタンを押すと、先導機をおっかけろ!というミッションが開始されます。
先導機は4機のT-4ブルーインパルス。一糸乱れぬ編隊が、和休を先導してくれます。
もちろん、あっという間に先導機からはぐれてしまいました。最後に辛口の採点がありますので、お楽しみに。
クレイモデル
反対側には、車の開発に焦点を当てた展示があります。
ここは、クレイモデルのコーナー。車はデザインスケッチのあと、クレイ(粘土)で実物大の模型をつくり、微妙な修正を行うのです。
バイクの場合、エンジンも車体の印象を決める大事な要素になりますので、このようにクレイモデルを作るんだとか。ちなみに写真のエンジンは、油冷最大排気量を誇ったGSX1400のものです。
傍らには、V-Strom1000のカットモデルもありました。
3Dシアター
2階のほぼ中央に、3Dシアターがあります。
鉄板から車のボディが出来上がるまでをまとめた映像が流れるのですが、意外な仕掛けが仕込まれていて、大人も楽しめますよ。
3Dシアターを出ると、映像の続きとなるように工場の組み立てラインがつながっています。
こちらは、樹脂成型を解説する機械ですが、スタートスイッチを押すと画面の上からプラスチック部品の材料である「ペレット」がしゃららーとモニター裏に落ちて、映像が始まります。
無料で貰えるのですが、1人1回までですよ!
では、3Fへ参りましょう。
スズキ歴史館3F
3階に上がると、スズキのルーツである自動織機の展示がありました。そう、スズキは織機の製造から始まったのです。
なぜスズキは、自動車やバイクの製造を始めることになったのかを説明するパネルが並び、歴代のモデルがずらーっと置かれていました。
そんな中、特に異彩を放っていたのが、こちらのバイクです。
RE5
ご存知でしょうか?なんとロータリーエンジンを搭載したバイクが存在したのです。
ヤマハやカワサキなどもロータリーエンジンの製造ライセンスを購入したらしいのですが、販売までこぎつけたのはスズキのみ。
残念ながら国内の認可が下りなかったため、海外専用車両となってしまったそうです。
ところでこのバイク、エンジンだけでなく細部もこだわりのデザインを感じませんか?
デザイナーは有名なカーデザイナーである、ジウジアーロ氏。アルファロメオ ジュリア スプリントGT、117クーペ、 ピアッツア 、ダイハツ・ムーブなど数々の名車を生み出した方ですが、この方はRE5に「近未来」というテーマを吹き込んだのです。
RE5のエンジン以外の特徴といえば、メーターです。
イグニッションをONにすると、透明なカバーが「ういいーん」と開くという、凝った機構を組み込まれたメーターです。初期型しか搭載されていないので、大変貴重な車両になります。
ちなみに、日本のバイクマニアからは、「茶筒メーター」と呼ばれ愛されましたw
GSX400X
ヘッドライトへの特徴的なデザインでひとめでそれとわかる、GSX400Xです。
デザイナーは、あのカタナをデザインしたハンス・ムート氏。
デビュー当時、特徴的なデザインに日本のバイクマニアはついてこれませんでしたが、ある日のこと、「東京タワーやんwww」というつぶやきにより、一気に珍車として評価されてしまった不遇の車両です。
GSX1300R ハヤブサ
最後に紹介するのは、和休も大好きスズキの隼です。
ここにおいてある車両は1999年式。そう、スピードメーターが350km/hまで刻まれた、最高時速312kmを誇る市販車両です。
初めて隼を見たときは、本当にびっくりしましたね、このデザイン。また、カウルにでっかく「隼」と書いてあるのが格好いいのなんの。
ここだけの話、和休はスズキのデザインはあまり好きではないのですが、和休の中で隼は、「この世でいっちゃん格好いいバイク」として位置づけられています。
いかがでしたか?
スズキ歴史館の展示物をさらっと眺めるなら、1時間ぐらいで回れるでしょうか。和休達のようにじっくり見て回ると、2時間ぐらいは必要です。
館内には休憩スペースもありますので、疲れたら一息入れることもできますよ。