旅馬の舞台裏

May 11, 2014 スズキ ファン RIDE フェスタ

5月になり、だいぶ気温が上がってきました。休みの日に出かけるとツーリング中と思われるバイクをよく見るようになりました。2014年のバイクシーズンが、本格的に始まりましたね。

さて、シーズンに突入したのはライダーだけではありません。メーカーやショップがニューモデル試乗会を開催し始めました。

最近注目しているSUZUKIでは、スズキ ファン RIDE フェスタ という試乗イベントがあります。

本ブログの記事、「三代目旅馬探し その3 V-Strom650」は、香川県で開催されたこのイベントに参加したものです。

waq3-travelog.com

2014年のスタートは大阪から、ということなので5月10日、11日と大阪にある舞洲まいしまで開催された試乗会に行ってきました!

スズキ ファン RIDE フェスタの会場へGO!

阪神高速で、大阪へ向かいます。

淀川を渡り、新しくできた淀川左岸線を経由して湾岸線へ向かいます。

舞洲が見えてきました。

おや?変わった建物が見えてきましたね?

実はこれ、下水処理施設「舞洲スラッジセンター」なんです。この独特なデザインは、オーストリアのフリーデンスライヒフンデルトヴァッサー氏がデザインしました。

www.city.osaka.lg.jp

スズキ ファン RIDE フェスタ会場

会場に着きましたが、すごい台数のバイクが集まっています。

テントも数張り建てられていて、失礼ですが昨年参加した香川会場とはイベントの規模が全然違います。

あっけにとられていると、試乗コースからバイクの音がします。よく見てみると、なんとV-Strom1000ABSではないですか!

「試乗できるバイクは、変更される場合があります。」とホームページに書いてありましたが、まさか、こいつがでてくるとは。

まだ発売されていないバイクに乗れるなんてラッキーです。

SUZUKIの隠し球にあっさりとやられ、いそいそと受付へ向かいます。

受付で試乗に関する同意書を提出すると、いよいよ試乗券がもらえました。

ただ、自筆で自分の名前を書くなら印のところに新たに名前を書く必要はないと思うんだけどなぁ。

午後の試乗会は、13時から。待合テントがオープンするまで並びます。

受付の反対側には、ショップのテントや休憩テントが設置されていました。試乗会には珍しく?家族連れの方も多く見られました。

待合テントがオープンしました。ぞろぞろと入場します。

待合テント内には、車種名が書かれた札が下げられており、希望車種のところへ並びます。

試乗

Bandit1250F

実は今日のお目当ては、Bandit1250Fでした。

このバイクがデビューしたときから密かにチェックしていたものの、街中でお目にかかる機会はあまりなく、昨年の香川会場では試乗車が用意されていなかったので、やっと実車をじっくり見る機会ができました。

リッターオーバーの排気量、ツーリング性能を高めたフルカウルにバーハンドル、モノサス。オプションで3パニアも装着できる、GPZ1100の後継車にいいかなと思っていました。

マイナー車ゆえ試乗希望者もあまりおらず、午後の1番手は和休がGETしました!

試乗コースは、1周500メートルぐらいでしょうか?1回の試乗で2周することができます。

Bandit1250Fにまたがって、サイドスタンドから起こす。

軽い!

GPZ1100よりはるかに軽い感覚で起こせました。キーをONへ回し、セルを押すとあっさり1250ccが動き出しました。

残念ながら、ここでスタート時間になりました。じっくりとあちこちを見たかったのですが、お客さんも多いのでしょうがないですね。

先導車についてコースを2周ですが、あっという間に終わってしまいました。Bandit1250Fに対する感想は、軽い、コンパクトということでした。

V-Strom1000ABS

いちど試乗会場から出て、再度、試乗待合テントへ入場します。せっかくの機会なので、お次はV-Strom1000ABSにしました。

しかし、発売前の車両を3台も用意するなんて、SUZUKIのこの車両に対する本気具合が伝わってきますね。

順番を待っていると、和休の前で突然V-Stromが変な動きを。そのままふら~っとコケてしまいました!

立ちゴケだったので、ライダーにケガは無いようです。バイクの方もさすがV-Strom、バーエンドに少しキズが入っただけのようです。

さて、和休の番が回ってきました。

エンジンスタートで、デカイタコメーターが動き出します。先ほどと同様、もたもたしているとスタートしてしまいます。

まず、ポジションを確認しましょう。大阪モーターショーで感じたとおり、V-Strom650に比べるとわずかに足つきが悪化していますが、問題ないレベルです。

ただ、シートは前のほうに座る必要があります。教習場で習うように、ステップに立ち上がってそのままストンと座った位置では、もう少し足が浮きます。

ハンドルはやや幅広かなと感じました。ハンドルマウントのミラーは、650と同形状。端が球面になっていて、広い視野を提供してくれます。2階席からの眺めのような広々とした視界も650と一緒ですね。

前のバイクに続いてコース上へ。650ではツインというエンジン形式をあまり感じなかったのと対照的に、直4とはあきらかに違う振動を伝えてきます。しかし、動き出すとスムーズに回ります。

最初のUターンは、2速、半クラ使用でゆっくり回ってみましたが、低回転でも十分粘ります。実はあたふたしていて、本当は1速まで落とすつもりだったのですが、V-Stromは和休の失敗など無かったかのように2速のまま安定して回ってくれました。

旅馬は見つかったか?

試乗を終えて、バイク駐車場に戻ってきました。

じわじわと人気が出てきているらしく、V-Strom650を10台ほど見かけました。意外なことに、一番多かった車体色は、輸出仕様専用色のフォックスオレンジでした。輸出仕様ではオプションとなるアンダーカウルが装着されていたので、国内仕様の外装を替えたのでしょうか?

この色、V-Strom650に似合うと思います。

残念ながら、お目当てのBandit1250Fは、和休が期待していたのと少し違っていました。2台試乗して帰るつもりだったのですが、不完全燃焼です。結局V-Strom650にも乗ってみることにしました。

1000との比較ですが、単独で走るなら650で十分という感想は変わりませんでした。和休が思う1000のアドバンテージは、専用設計のパニアが用意されていて車幅の増大が抑えられていることですが、650がマイナーチェンジで採用してくることもありえるかもしれません。

このブログを読んでくださっている方は、和休は650をとても気に入っている、と思われているかもしれませんが、実際のところは概ね気に入っているが決め手に欠ける、といったところです。

GPZ1100は写真を見た瞬間、大型自動二輪の免許を取りに行く決心をさせてくれたのですが、今のところ、V-Stromにはそこまでひきつけるモノを感じていません。

ま、購入に向けて迷ったり、悩んだりする時間が一番楽しい時間といいますし、気長に考えることにしましょう!

V-Strom1000ABS発売!!(2014年5月20日追記)

SUZUKIのホームページを見ると、なんとV-Strom1000ABSが発売されていました!

5月14日発売だそうです。

気になるお値段は、1,404,000円(車両本体価格:消費税コミ)。別売の3パニアセットは約20万円!

パニアを購入するとあと10万円ほどで1400GTRが買えてしまう(1,728,000円)。スクリーンやセンタースタンド、その他色々オプションも付けたくなるでしょう。

和休としては正直なところ、微妙なお値段だと思いました。