旅馬の舞台裏

陥没した慶野松原と解体される世界平和大観音像

2022年3月11日、和休は仕事で淡路島へ行きました。

ぽかぽかして本当ならツーリングがてらバイクで訪れたかったのですが、和休の職場は二輪車で出張に行くことは禁止されています。

今日の目的地は、南あわじ市にある慶野松原海水浴場の近く。

慶野松原海水浴場は、およそ2.5kmの白い砂浜と数万本の松の木で知られ、国の名勝にも指定されています。

和休、砂浜からぼーっと海を眺めるのが好きなんです。

仕事の集合時間まで少し時間があったので、慶野松原の砂浜から海を眺めようとしたのですが。

陥没した慶野松原
陥没した慶野松原

どうしたことでしょう。砂浜が陥没しています。

兵庫県によると、2021年から2022年の年末年始にかけて強い北西の風が吹いたことが原因と思われているようですが、はっきりとした原因は不明だそうです。

これでも段差をならす工事をしたそうですが、1mほどの段差が残っています。

もしかしたら自然には元に戻らないかも、と言われているそうで、今後どのようになるか心配です。

淡路市にある巨大観音像

南あわじ市からの帰り道は、時間に余裕があったので明石海峡大橋までは下道を通りました。

淡路島のメインルートは、国道28号線。洲本市を過ぎた辺りから淡路市の手前辺りまでは海岸沿いを通っている風光明媚な国道で、淡路島を初めて訪れたらぜひ通っていただきたいおすすめの道です。

その道路沿いに、ニュースでも取り上げられた「世界平和大観音像」があります。

観音像は地元の方が1982年に建立。内部には展望台や博物館があるそうです。

建立した方がお亡くなりになり、2006年に閉鎖されました。ご遺族は相続を放棄されたため、長年観音像は放置されていましたが、外壁が落下する事故をきっかけに解体の声が高まりました。

この度、国が施設を買い取り解体することになりました。解体に要した費用は8億円とも言われています。

和休は西宮から洲本までヨットで航海したことがあるのですが、淡路市沖では大観音像が見えていました。

それだけ目立つ建物で、長年風景の一つとして親しまれていましたが、こんな形で幕を閉じることになるとは。ちょっと複雑な気持ちです。