兵庫県丹波市に、「木の根橋」という珍スポットがあるのをご存知でしょうか。
なんでも川沿いに生えていた大木が、その根を対岸に伸ばして、まるで橋のように川を渡ることができるそうです。
初めて聞いたときは、「マジっすか!」と思いましたね。
先日、近くを通る機会があったので寄ってみました。
これが、「木の根橋」です。奥村川をまたいで対岸に根を伸ばしている、非常に珍しい木となっています。
丹波市のHPによると、昭和45年3月30日に県指定文化財(天然記念物)に指定されているそうです。
木の種類はケヤキで、幹の周りは約6m、樹高21mといわれています。
川に降りて根を撮影しました。
かつては、本当にこの上を人が渡っていたとか。
実際は、対岸に根を伸ばしているすぐ横に橋があります。
何度か架け替えられているそうですが、この根は隣にあった橋に沿って伸びたそう。樹齢は1,000年と言われていますので、気の遠くなるような昔から今に続いていることになります。
丹波市のHPによると、この木は病気を抱えているそうです。
枝ぶりが元気そうなので、一見そうは思えないのですが、根にナラタケモドキというキノコの菌が入り込んで根を枯らしているそうです。
特効薬はないそうなので対処療法になりますが、これ以上悪くならないように、様々な対策が取られています。
また、市が調査したところによると幹の割には根が発達していないそうで、強風で幹が折れてしまったらこの木にとって致命傷となることから、支柱で支えられています。
いつまでもこの珍しい風景を、後世に伝えてほしいものです。