海洋博物館の1Fに降りると、カワサキワールドの入口があります。
入口の航空機はトリックアートになっていて、記念撮影することができます。
なお、海洋博物館内は撮影禁止ですが、カワサキワールド内は撮影できるようになっています。
入口から続くのは川崎重工の社歴が展示されています。8時間労働を始めたのは、川崎重工が初めだそうですよ。
社歴のゾーンを過ぎると、「カワサキワールドシアター」という大型のワイドスクリーンが登場します。
スクリーンの幅は、およそ18m。数字だとピンときませんね。
人間の視野は、およそ180°と言われていますが、スクリーンの中央に立つと、視界の端から端までがスクリーンに覆われるほどの巨大な物なんです。
スクリーンには、川崎重工の様々な製品の紹介映像が流れます。
バイクの映像はもちろんですが、是非見ていただきたいのは船が登場する大海原の映像です。
本当に空から眺めているかのような迫力のあるものでしたね。
モーターサイクルギャラリー
続いてのコーナーは、「モーターサイクルギャラリー」です。カワサキの名車がずらーっと並んでいます。
新発売!Ninja ZX-25R
H2Rの向かいには、先日発売され、大反響のNinja ZX-25Rが展示されています。
ZX-25Rは、久しぶりに登場した250ccの4気筒エンジン車です。
ぱっと見は、Ninja250にそっくりなんですが、倒立式フロントフォークとアンダーカウルからのぞく4本の排気管が、特別なマシンであることを静かに主張しています。
ZX-25Rのお隣は、電撃デビューを飾ったMEGURO K3です。W800をベースに往年のメグロK2の雰囲気を持たせたモデルです。
タンクには、Ninja H2に採用された銀鏡塗装が施されています。
注目すべきは、MEGURO K3のエンブレム。アルミでできていて、なんと手作業で作られているそうです。
隣には、往年の名車「カワサキ500メグロK2」が展示されています。
こちらは、MEGURO K3。往年の名車の雰囲気がでています。
MEGURO K3のリアサスペンションは、カバーに覆われていて、K2の雰囲気を醸し出すのに一役買っています。
鉄道ゾーン
バイクの展示ゾーンを抜けると、鉄道、船、航空機の展示ゾーンになります。
まず出迎えてくれるのは、0系新幹線です。
和休は、0系新幹線には強い思い入れがあります。
こちらは、初期型のシートです。転換クロスシートといって、背もたれがパタンとたおれて座る向きを変えることができます。
構造上、リクライニングはできません。いまなら快速列車並みのシートですね。
和休は幼いころ兵庫県・尼崎市で育ちました。祖父母は浜松に住んでいまして、ゴールデンウィークや夏休みや年末年始は、浜松に帰省していました。
大抵は車で行ったのですが、年末年始は関ケ原付近の積雪の心配があるので、新幹線で帰ることが多々ありました。
新大阪駅から「こだま」に乗って浜松へ向かうのです。小学生の男の子が数時間も座席でじっとできるわけもなく、車内を探検したことを思い出します。
まず、先頭車へ向かうのですが、普通の電車と違って新幹線は運転席と客席は壁で仕切られているので、前方の景色を運転席越しに見ることはできません。
ちょっとがっかりしながら引き返し、ビュッフェ車へ向かいます。
当時の新幹線は、食堂車がつながれていたし、軽食をとることができるビュッフェ車もつながれていました。
昭和の終わりごろになると、こだま号は食堂車もビュッフェ車も営業していないことが多かったのですが、ビュッフェ車には今の新幹線にはない特別な装備があったのですよ。
それは、スピードメーターです。
0系新幹線のスピードメーターは、白地に黒い目盛りと黒い針のシンプルなアナログ式メーターでしたが、各駅停車のこだま号であっても最高速度の210km/hに達することはありました。
針がぷるぷる震えながら、170km/h、180km/hとスピードを刻んでいくのを、ただただ眺めるだけなんですが、とても興奮したのです。
パフォーマンスロボット
川崎重工は、産業ロボットを開発していることでも知られています。
カワサキワールドには、とてもパワフルなロボットや、繊細な動きをするロボットが展示されていて、それぞれデモンストレーションを見せてくれます。
ういーん
しゅーっ
かぽん
空のゾーン
室内にはなんと 川崎バートルKV-107 II型ヘリコプター 「美濃号」という大型ヘリコプターが展示されています。
こちらは操縦席。操作レバーや、所狭しとぎっちりおさまったアナログメーターが、メカ感を増幅しています。
ところで、新幹線0系にしても美濃号にしても、こんな巨大な物をどうやって建物の中に入れたんでしょうね?
答えは、カワサキワールドのホームページにありました。興味のある方は、是非ご覧ください。
新幹線0系とヘリコプターの間には、鉄道模型のジオラマがあります。
コロナウイルスの影響で、現在は使用中止になっていましたが、模型を操作することができるコントローラーが設置されています。
さらに模型には小型のカメラが搭載されていて、コントローラーの前にはそのカメラがとらえた映像が映し出され、実際に列車を運転しているかのような体験をすることができます。
このジオラマは、少しずつ手が入れられているようです。和休が見に来るたびに変化があって、それを見つけるのも楽しみの一つです。
今回も、新幹線の工場がすこし変化しているのを見つけましたが、そのほかに「これはッ」というものを見つけてしまいました。
それは、、、
事故現場でした。