2015年2月3日から15日まで、カワサキワールドにて「Kawasaki Ninja H2 モーターサイクルフェア」が開催されます。
Ninja H2 とH2Rは、2014年秋に発表されたニューマシン。998ccの排気量にスーパーチャージャーで過給を行い、H2Rは300馬力、公道走行可能なH2は200馬力を出力するモンスターマシーンだ。
1970年代に沸き起こったパワーウォーズ。
出力を求めてエンジンはどんどん高回転が可能になったが、1980年代に入ると自然吸気に比べ、てっとり早く高出力を生み出すことが可能な「過給器」を搭載した車やバイクがこぞって登場した。
ただ、当時の燃料噴射システムはキャブレター式が主で、制御に難点があったと聞いたことがある。
また、最高出力の増大をめざしていたため、現在主流である低過給圧(ロープレッシャーターボ)ではなくて、過給圧も上げれるだけ上げていった感がある。
高圧の過給圧に対応するには、あらかじめエンジンの圧縮比を落としておかないとならないため、ターボが効くまではノロノロ、効きだすと一気にパワーがでてくるといった「ドッカンターボ」な性格の車両が多かった。
2輪の世界にも「過給器」のブームは訪れたものの、繊細な出力制御を必要とする二輪の世界にはそぐわなかったらしく、ブームが去るとともに、過給器を搭載した市販車両は kawasaki GPz750 Turbo を最後に消えてしまった。
ところが、近頃は環境対策の面から、バイクにも電子制御式燃料噴射方式(フューエル・インジェクションシステム)が搭載されるようになった。
また、1000ccクラスの車両にはトラクションコントロールをはじめとした電子デバイスが装備される。1980年代に比べて圧倒的に「燃焼制御」、「車両制御」の技術は向上している。
そんな折、GPz750 Turbo の登場から約20年、2013年スズキから「リカージョン」そして2014年、kawasaki から「H2R」と「H2」という過給器搭載バイクが発表された。
http://www.ninja-h2.com/images/photos/styling/15ZX1000P_Styling02.jpg
http://www.ninja-h2.com/images/photos/styling/15ZX1000N_Styling02.jpg
過給技術は、もともと飛行機や船の分野で発達したもの。飛行機も船も自社で作っているkawasakiは、他メーカーに対して大きなアドバンテージを持っているでしょう。
ターボではなく、アクセルにより追従するスーパーチャージャーを選択したのもkawasakiらしい判断だと感じました。
さて、「Kawasaki Ninja H2 モーターサイクルフェア」には、和休が注目しているポイントがもう一つあります。それは、
そう!VERSYS 1000、VERSYS 650が展示されるのです。
これは、絶対見に行きたい!
ということで、行ってきました!